ウィーン風仔牛肉のカツレツは、ドイツ語ではWiener Schnitzel(ヴィーナー・シュニッツェル)と言います。発祥はオーストリアですが、ドイツでもスイスでもとてもポピュラーな料理です。
薄く切った仔牛肉をさらにたたいて薄く伸ばし、小麦粉をはたいてから溶き卵にくぐらせ、最後にキメの細かいパン粉をつけて、フライパンで揚げ焼きにします。油の量は1センチぐらいですので、日本の揚げ物とはちょっと違うかもしれません。
とてもおいしくて私も大好きですが、いかんせん油を吸った衣のせいでとてもカロリーが多いのです。ドイツ語圏の国々では付け合せとしてフライドポテトが大量につきますから、さらにカロリーが跳ね上がります。
ここのところ外食だのパーティーだのが続いていたので、今日はシュニッツェルに鶏むね肉を使って、油を使わずに調理してみました。オーブンならば油を使わなくてもいいんです。鶏むね肉の半身でしたら120g−150gですから、衣を入れて付け合せの野菜を足しても300カロリーぐらいです。鶏肉でも豚肉でも牛肉でもできますから、色々と試してみてくださいね。
肉たたきかビール瓶で叩いて伸ばしますのでかなり大きく見えますが、実はそんなに量はありません。衣のパン粉は週末によく買うバゲットの残りが固くなってしまったので、それをフードプロセッサーで細かくして冷凍しておいたものを使いました。日本のパン粉だとキメがもっと荒いですが、それでもかまわないと思います。味のキメテは、おろしたパルメザンチーズです。これがあるのとないのとでは、味の深みが違います。
今回は生のニンニクも庭のオレガノも使っていません。こういう細かいキメのパン粉と混ぜるにはパウダーになったハーブのほうがキレイに混ざってくれるからです。
材料
- 鶏むね肉 2枚(1枚120gぐらい)
- パン粉 大さじ2
- パルメザンチーズ(削って) 大さじ2
- ガーリックパウダー 小さじ1
- オレガノ(ドライ)小さじ1
- 塩コショウ 適宜
- レモン 2切れ
- ホウレンソウ 適宜
- トマト 2個
作り方
- オーブンを200度に温めます。
- 鶏むね肉をラップを敷いた上に乗せ、もう1枚ラップを上から重ねてから、肉たたきでドカンドカンと叩き、薄く伸ばします。日本の家庭にはこの肉たたきなどないと思いますので、ビール瓶などを使ってください。それで十分です。
- ボウルにパン粉、パルメザンチーズ、ガーリックパウダー、ドライオレガノ、塩こしょうを入れて混ぜておきます。
- 鶏むね肉を入れて、まんべんなく材料が表面に行き渡るようにします。
- 天板にベーキングシートを敷いて、その上に載せます。
- トマトも半分に切って同じ天板に載せます。
- オーブンで25分。表面がいい色になったらできあがりです。
- わたしは茹でたホウレンソウとロースとしたトマトを添えますが、野菜ならばなんでもかまわないと思います。サラダでもいいですね!
- レモンを一切れ添えて、皿の上でシュニッツェルに絞ってください。