おもてなしからひとりゴハンまで簡単レシピはがびのキッチン@オーストラリアで

日曜日の朝食は久しぶりのフレンチトーストでダイエットを忘れる

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深夜に突然食べたくなって、Twitterに「いきなり厚切りトーストにハチミツ混ぜた卵牛乳をじっとりねっとりと染み込ませてたっぷりのバタで両面きつね色になるまでじっくり焼いて上から粉砂糖とシナモンふりかけたフレンチトーストを食べたくなったんだけど誰か止めてくれ」などという戯言を書いたのは、ずいぶん前のこと。

それからずっと「フレンチトーストフレンチトースト」と思い出しては忘れていたのですが、忙しくてそんなふうにゆっくりと朝食をとる時間さえありませんでした。でも、休暇でバンコクに行く直前に一大決心。ちょっと趣向を変えて、メープルシロップを使ったフレンチトーストを日曜日の遅い朝食にしようと思いました。

メープルシロップはカエデの樹液からとったほんの少し苦味が混じった独特の風味の甘味料です。

カナダ産のものは世界中に出まわっています。わたしが持っているのはそんなに高級なものではないけれど、250mlで約900円ほどします。ハチミツや水飴のようにスプーンにつくほどねっとりしていません。どちらかというとサラサラとたれて、パンケーキなどによく染みるのです。ただし、あの日本で有名なホットケーキミックスについているものは純粋なメープルシロップではなく、「ケーキシロップ」と呼ばれるシロモノらしいです。

味が全く違いますので、パンケーキ用にやはり1本はキッチンに置いておきたいものです。

この容器はそのカナダ産メープルシロップの独特の形です。スイスに住んでいたときにも、メープルシロップが1瓶戸棚にありましたが、それもブランドは違えど全く同じ形のものでした。懐かしいな。

さて、パンは、時間を見計らってパン屋で焼きたてを買ってきました。「トースト用ですか、サンドイッチ用ですか」という言葉に「いや、切らないでください」と。これは自分で厚く切ったほうが美味しいからです。

卵は撹拌機でよく混ぜ、そこに牛乳をたっぷり混ぜ込みます。このとき、低脂肪牛乳なんぞ使ってはいけません。これは、あくまでも「禁断のフレンチトースト」なのですから。妥協は許されませんぞ。

シナモンパウダーを加えてさらに撹拌。さて、そこに厚切りトーストを浸し、ずっしりと重くなったところで、バターをたっぷりと熱したフライパンへそっと置きます。中火で最初中まで火を通し、通ったところで一気に強火で両面バターを焦がします。

さて、ナイフで切りましょう。表面はカリカリで中はクリームのようにふわふわです。
オーストラリアの店で注文すると、よくこれに季節のフルーツ、特にイチゴやラズベリーやブルーベリーなどのベリー系にホイップクリームなどが添えられていますが、ちょっと量が多すぎます。で、今朝の朝食は、このフレンチトーストに豆から挽いて淹れた珈琲を飲むだけにしました。

ああ、至福の時。
後で摂り過ぎた糖分のため胸焼けがするでしょうが、そんなことは食べているときには気にもかけません(いつものこと)。困ったものですね。