「たまに」よりはもう少しひんぱんに炒めものも作ります。簡単ですものね。
でも、ただ肉と野菜を一緒に炒めてしまうより、ほんの少し工夫することでもっと美味しくできるんです。
これは昔住んでいたスイスで中華料理店の店主夫妻と親しくなったときに教えてもらったことです。わたしもそれまでは、ただニンニクと唐辛子を油で炒めてそこに肉をいれて肉が大体焼けたら野菜をいれて…とやっていたわけですが、「それじゃダメだよ」と言われたのでした。
まず下ごしらえ。肉を切ってから塩コショウ、酒と片栗粉を振りかけます。そしてもんでしばらく置きます。それから油を熱して、強火で手早く炒めます。そうすると、片栗粉が膜を作ってくれるので肉に火が通りすぎて固くなるのを防げるんですね。
そして、もう一つのテクニックはほんの少し手間をかけること。
つまり、肉を最初に焼いてから出してしまい、ざっと洗ったフライパンに新しく油を入れて野菜を炒めるんです。そして野菜に火が通ったら肉を戻します。
肉を炒めているときに野菜をいれると、野菜に火が通ったときには肉のほうが焼けすぎて焦げカスが出ることがありますよね。これが防げるので、見た目もキレイに仕上がります。
今回は、酢豚をつくるときの肉の下ごしらえと同じようにしてみました。
ご飯も炊いて丼メシにしたら、まあご飯のはかどること…いけませんねえ。
材料
- 鶏むね肉 2枚(つまり1羽分)
- 小麦粉 100g
- 卵 1個
- カノーラ油 大さじ2
- 玉ねぎ 1/2個
- ニンニク 2かけ
- 赤唐辛子 1本
- 赤パプリカ 1個
- ピーマン 1個
- たけのこ(スライスしてある缶詰) 70g
- アスパラガス 6本
- 醤油 大さじ3
- 水 100ml
- 塩コショウ 適宜
作り方
- 鶏むね肉を拍子木切りにします。
- 塩コショウしてから、溶いた卵にくぐらせます。
- わたしはスーパーで野菜を入れるようなビニール袋に直接小麦粉を入れて、その中に卵をつけた鶏肉を入れてガサガサと混ぜます。卵と小麦粉を別々の皿において、1枚ずつ卵にくぐらせてから小麦粉をつけてもいいのですが、それだとカウンターが汚れますから。ビニール袋を使うと簡単です。
- 野菜を切ります。玉ねぎは荒くスライス、パプリカとピーマンは細切り、アスパラガスは5cmぐらいに。
- ニンニクと赤唐辛子をみじん切りにします。
- (写真の白ワインは、えーと、材料ではありません。飲みながら料理しているだけです、はい)
- カノーラ油を熱したフライパンで、鶏肉を両面焼きます。
- 焼けたら取り出してキッチンタオルの上に置いて油を切ります。
- フライパンを洗ってからまた油を熱し、野菜を炒めます。
- 野菜を取り出して、またフライパンを洗います。
- 残りのカノーラ油大さじ1を熱し、赤唐辛子とニンニクを炒めてよい香りを出します。
- そこに醤油と水を入れて、沸騰させます。焦げないようにずっとかき混ぜてください。
- 野菜と鶏肉をフライパンに戻して、ソースをからめます。
- どんぶりにご飯を盛り、ピリ辛チキンをたっぷりかけてどうぞ。