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焼けたらひっくり返すだけ…ラム酒の効いた「アップサイドダウン・アップルケーキ」

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先日はひっくり返すケーキ、「アップサイドダウンにした大人のピナコラーダ♪ケーキ」のレシピを紹介しましたよね。パイナップル缶を使った、豪華にみえるケーキです。

 

 

南半球にオーストラリアではすでに冬も真っ只中、10度以下の日々が続いています。
10度で冬だなんて…と思うひともいるかもしれませんが、広いオーストラリアのそれもほとんど半分をもつ西オーストラリア州では、北はブルームなどの冬でも暖かい地方と、南(南極に近い地方)のアルバニーなどは雪こそ降りませんがパースよりはるかに寒い地域です。
パースは比較的温暖で、日本で言えば九州がそれに当たります。九州では分厚いコートなど着ないと言われたことがあります。

 

さて、話が飛んでしまいましたが、その冬のパースでは果物の種類がめっきりと少なくなりました。安く手に入るのはリンゴと洋梨ぐらいでしょうか。バナナさえ高くなりましたから。
でも日本でもリンゴは1年中安く手に入りますよね。今回はそのリンゴを使ったアップサイドダウンケーキです。

 

ひっくり返したアップルケーキと言うとフランスのタルト・タタン(Tarte Tatin)が有名ですが、あちらはスポンジ生地ではなくタルト生地を使います。幾重にも層になるタルト生地ですね。タルト生地はもちろん冷凍でも買えますが、今回はスポンジ生地を使うもっと簡単なアップルケーキです。ピナコラーダケーキを作ったときと同じような生地を使います。

 

まずは、オーブンを180度に温めておきます、
そして、ほんの少しバターを塗ってから型にオーブンシートを切って貼り付けます。
少し大きめにするのがコツです。こうすれば、はがすときに楽なので。

それから、鍋にバターを溶かし、ブラウンシュガー、シナモン、ラム酒を入れてひと煮立ちさせたら弱火にします。

 

 

 

わたしはここで、切ったリンゴをソースに浸して1分。
それから、生地を作る間にソースの中に入れたまま冷まします。

最初に室温に戻したバターと白砂糖を混ぜます。

 

 

今度は卵です。割ってからひとつずつ入れて混ぜ合わせます。
次は牛乳とラム酒とシナモン。ラム酒を入れない場合は牛乳をほんの少し足してください。

 

最後にふるった小麦粉とベーキングパウダーと塩を少しずつ入れて、混ぜ合わせます。

 

 

生地はこんな感じです。
まず型には「ソース浸しておいたリンゴ」を並べ、次にソースを上からそっと流し込みます。わたしのソースは明らかに多すぎ。レシピでは少なくしてありますが、まだ多すぎて型のふちから流れ出しました…。
イイカゲンの極みですが、こうやって失敗することもたまにあります。でも、美味しけりゃあいいのです!

多すぎたら、ソースは全部流し込まず、とっておいてあとでケーキにかけても美味しいと思います。

 

 

上からそっと生地をまんべんなく落とします。形をととのえて、さあオーブンへ。

 

 

180度のオーブンで大体55分から60分ぐらい。でも、これはわたしのオーブンの焼き上がり具合ですので、45分を過ぎたら必ず串を刺してみて、何もついてこないか確認してください。

 

できあがるとこんな感じの色です。ひっくり返すまでどんなふうになっているかわかりません。
型に入れたまま15分ぐらい冷まします。型を外してひっくり返すのはそれからです。

 

で、大皿を当てて…エイッとばかりにひっくり返したらこんな感じになります。
うん、キレイにできていますね。

 

 

ね?美味しそうでしょう?
ラム酒が効いていて、とてもいい香りと味です。

 

お子さんのいる家庭ではラム酒は除いてください。結構効いているので酔っ払っちゃうかも。

 

 

これに残ったソースをかけてもいいですし、アイスクリームを載せておもてなしにも最適です。

 

 

残ったら冷蔵庫で保存し、2−3日のうちに食べきってください。食べるときに電子レンジで少し温めるとふわりとした柔らかさが戻ります。