Paellaはスペインでおなじみの炊き込みご飯料理です。なんで日本語だと「パエリア」になるのか理解できないけれど、実はスペイン語で「パエィヤ」なんです。「パエージャ」という地方もあるらしいけれど、「パエリア」と言ったら絶対スペインでは通じないでしょうね。残念ながら。
発音はこちらをどうぞ。
ということで前置きが長くなってしまいましたが、今回の料理はその「パエィヤ」です。
馴染みの魚屋で、ものすごくいい感じのエビがあったので沢山買ってきてしまいました。それから、ムール貝も少し。パスタにするかパエィヤにするか迷ったのだけれど、そう言えば最近パスタは頻繁に食べているような気がするので、コチラにしました。
パエィヤというとあの巨大な平たい鉄鍋で炊くのを見ますが、あれは普通の家のキッチンでは使いこなせません。わたしは、だからフライパンで作ってしまいます。簡単ですし、気軽に晩ゴハンにもできます。
材料が多いので恐れをなすかもしれませんが、切って炒めて炊くだけなのです。ただし、絶対に米を洗わないでください。リゾットもパエィヤも米を洗わないのが鉄則です。そして、もうひとつ。米を炊いているときには蓋をしないでくださいね。エビとムール貝に火を通すときだけ蓋をします。
例によって、剥いたエビの殻は水から煮てエキスを抽出させます。これでご飯を炊いたら、チキンスープだけで炊くより絶対おいしいですよね…いや、おいしかったです。もう、食べてしまったので。残りはもちろん明日のランチに持って行きます。
エビの殻のエキスが750mlに足りないときは、チキンストック(またはキューブのチキンコンソメをお湯に溶かしたもの)を加えて適当に750mlぐらいにしてください。
また、わたしはイタリアのアルボリオ米を使いましたが、日本米でも十分イケると思います。
材料
- 辛口白ワイン 125ml(そして自分のためにも料理中に1杯)
- サフラン 小さじ1/2
- オリーブオイル 大さじ1
- 玉ねぎ 大1個(みじん切り)
- 赤パプリカ 1個(ザク切り)
- ニンニク 2かけ(潰してからみじん切り)
- チョリソーソーセージ 1本(お好みで。わたしはチョリソーはパエィヤに合うので入れるけど)
- トマト 大1個(皮を剥き、タネを取りのぞいてからザク切り)
- パプリカ 小さじ2
- ターメリック 小さじ1/2
- 米 375g(わたしはアルボリオ米を使ったけれど、日本米でも十分美味しいと思う)
- エビの殻のエキススープ 750ml(後述)
- 生エビ 12尾(約600g、尾だけ残して殻を剥き、背わたをとる)
- ムール貝 8個(約600g、殻をこすって汚れをとり、海藻などもそれぞれ取り除く)
- グリーンピース(冷凍)150g
- イタリアンパセリ 適宜(みじん切り)
- レモン 適宜
作り方
- 白ワインにサフランを混ぜて小鍋に入れ、弱火でフツフツと言うまで煮たら火から下ろし、そのまま冷まします。サフランを抽出させるためです。
- エビの頭を取り除いて殻を剥き、鍋に500mlほどの水を入れて殻と頭を入れ、中火でグツグツと10分ほど、そして弱火で5分ほど煮ます。
- エビの頭と殻を濾してスープにします。
- 大きなフライパンにオリーブオイルを熱し、中火で玉ねぎ、赤パプリカ、ニンニクを5分ほど全てが柔らかくなるまで炒めてください。焦がさないように!
- チョリソーソーセージ、トマト、パプリカ、ターメリックを加え、さらに1分ほど炒めて香りを出します。
- 米、エビ殻エキスのスープ、サフランをワインに入れたまま加え、火を強くして沸騰させます。
- 火を弱火にして、そのまましばらく「蓋をせずに」15分ほど、または米がふっくらとするまで煮ます。
- エビとムール貝をご飯の中に少し押し込んで蓋をし、5分ほど蒸し煮にします。
- グリーンピースを振りかけ、蓋をしてさらに2−3分蒸し煮にします。エビの色が変わって、ムール貝が開くまで、です。
- 火を止めてから「開かなかったムール貝」を捨て、パセリを振りかけ、レモンを添えます。